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このコーナーは現在イタリアでマンドリン奏者として活躍されている西山みきさんのお便りを掲載致します。

イタリアで活躍される彼女の最新のエッセイで、皆様にマンドリン発祥の地イタリアの情景を
思い浮かべていただければ何よりです。

不定期な掲載とはなりますが、随時更新致しますので
「ガイドブックには載っていないイタリア」をこれからご紹介させていただきます


~西山みきプロフィール~


ウーゴ・オルランディ氏と西山みきさん

 


1971
年生まれ。4歳でピアノ、6歳からソルフェージュを学ぶ。琴やフルートの指導を受けつつ、中学で出会ったマンドリンを独学、法政大学時代はマンドリン部に所属。
1996
年渡伊、イタリア、パドヴァコンセルヴァトーリオ(国立音楽院)マンドリン科入学。1998年イタリア政府給費奨学生認定。在学中よりイ=ソリスティ=ヴェネティ(ヴェネツィア合奏団)、アカデミア・ディ・サンロッコなどの室内楽団と協演するほか、ウルビーノ国際古楽器セミナーなど、数々のマスターコースに参加。
2001
年同音楽院同科を最高点で卒業(ディプロマ、日本人として2人目)、同年9月、アーラ市国際マンドリンコンクールでデュオ、クワルテットの両部門において第1位獲得。
渡伊直後より、マンドリン・ギターオーケストラ“Citta di Brescia”に参加、主にソリストとして活躍し、ヨーロッパのみならずアメリカにも遠征。
2006
年、コンセルヴァトーリオの改革に伴い、パドヴァ国立音楽院マンドリン科のラウレア(学士資格)を最高点とローデ(賛辞)で終了。同年、マンドリンクワルテット、レ=スピッツィケを組織、イタリア各地で盛んに活動し、ミラノ・シネライブラリー、RADIO2などのラジオ放送、イタリア国営放送RAIにも取りあげられた。また、ミラノのポルディ=ペッツォーリ美術館と王宮において1700年代に製作されたイタリア式プサルテリウムを演奏し、同地の有力紙、ラ・レプッブリカやRAIに取材を受ける。
2009
年、ブレーシャのコンセルヴァトーリオのピアノ科を、シプリアン・カザリス氏のマスターコースなどに参加しつつ、審査員満場一致の最高点とローデで卒業。
2010
年に設立されたマンドリンオーケストラ、“Armonie in pizzico” 創設メンバーの一人、芸術監督を担当。ギタリスト、ピアニストとのデュオ、管弦楽との室内音楽など、様々な形態でイタリア各地でコンサート活動を行いつつ、後進の指導にも力を注いでいる。

 

 


20170.6月5日

せっかくスペースをいただいておりながら、大変長らくご無沙汰いたしました。

最近、どうしても気になることがあってお便りします。それは、マンドリンを弾いてらっしゃる人の中で、姿勢の悪さからくる体の不調を訴える人があまりに多いこと。

マンドリンは本来、体をまっすぐにしたまま弾ける楽器なんです。ですが、大学時代私もそうでしたが、楽器を上半身で抱え込んだ姿勢、もしくは足台を使って楽器を持ち上げた姿勢で弾いている方が大半です。見た目も悪いですが、何と言ってもこの姿勢で長年弾いていると体には物凄い負担になります。

楽器というのは本来、道具ですから、道具が体に合った作りなわけです。それが、月日を追って何世紀もたってみたら、大きなコンサートホール会場に合うようにどんどん大型化していき、音も大きくなってきました。今、人気のいわゆる「オールド」マンドリン、あれが(ナポリ型に限って言えば)本来の楽器の大きさなんです。

マンドリンだけに限らず、これはほとんどの楽器にみられる現象です。ヴァイオリンについても同じです。ヴァイオリンなどは姿勢だけではなく、奏法も変わってきたために背後から見ると背骨がくねっと曲がった状態で弾いています。中でも最悪なのはヴィオラで、かなり屈強な体躯の持ち主でも、あれは大変なようです。どんな楽器でも、本来は自然体で弾けるものだったのですが…。

話がそれましたが、レッスンにいらっしゃる方の中で、どんなに練習してもうまくならないとか、いい音が出ないという方が多々いらっしゃいます。そういう方のレッスンは、まず全体のバランスを観察することから始めます。どんなに頑張っても無理な場合、使っている「道具」が体に合っていないことも多いからです。日本人、特に女性は小柄で華奢な方が多いので、実はそういう方が、がっしりした重めの楽器を使っていると、まず腕の長さが足りなかったり、支えるだけで精いっぱいの方もいるのです。道具としては弦も重要です。私はテンションの弱い弦をお勧めしていますが、それに張り替えると「ギイギイ雑音がして、好きになれません。」とおっしゃいます。当たり前です。今までテンションの高い弦を力いっぱい押さえることに慣れているため、同じ力でテンションの低い弦も押さえてしまっているからです。よく、「脱力できなくて…」と悩んでいらっしゃる方に会いますが、それはできないでしょう、気の毒になります。

そして、仮に体に合っていたとしても全体の重心がずれているためにうまく弾けない方もたくさんいらっしゃいます。まず、椅子にまっすぐに腰かけて、両腕を楽に下げ、そこから腕を自然にすっと上げたところに楽器を抱っこする感じにしてみて下さい。文章だとわかりづらいのですが、姿見などで観察した時、肩が床と平行になっているか確認します。もちろん上体は起きています。楽器が体の中心に置かれている場合動くことはありませんから、滑り止めなどなくても弾けます。よく立ち弾きにびっくりされるのですが、あれも普通にできます。ピックの持ち方も、手の大きさで変わってきます。一概にこうとは言えないのです。残念ながらここでは説明できません。

体全体を楽にして、力を抜いた状態で演奏すると、音もどんどんきれいに、伸びのある音になっていきます。好きな楽器を好きな仲間といつまでも楽しむために、もう一度姿勢から見直してみませんか?


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2017.6月2日

6月12日から3週間ほど帰国します。短い期間ですが、個人、グループレッスンなど受け付けております。
日頃の疑問、普段解決しない演奏上の悩みなどありましたらご連絡下さい!
7月1日は名古屋方面にも参ります。


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2017.5月15日

今日はこちらの教会にてコンサートのお手伝いでした。初見大会。

Con l'orchestra P.Maggini





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2017.3月30日

やっとこさ映画「沈黙」見ました。本を読んだのは高校生の時で、その当時は「キリシタンの歴史って過酷だったのね」位のあさ〜いことしか読めてませんでした。今、ローマ法王のお膝元、イタリアにいて、周り中殆どクリスチャンの世界にいながらこの作品を見たら、視点がガラッと変わってました。原作に忠実に再現されたというのでかなり興味を持って見てましたが、キリスト教徒中心ではなくて、宗教の本質とは何か、人にとっての宗教とは何なのかを深く追求してました...。ここで私のカトリックに対する日頃の思いを書いてしまうと物議を醸してしまうので控えますが、生徒達にも見せてどういう意見が出てくるか聞いてみたいな、と思う作品でした。原作ももう一度読んでみます。

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2015.2月27日

7月2日(木)~5(日)までモデナ近郊のガイアート・ディ・パヴッロにてマンドリンとギターの夏季講習を行います。森林に囲まれた施設で、家族連れで来てリラックスしながら、個人指導、合奏指導が受けられます。最終日には参加者によるコンサートがあります。(講習+滞在費用€210)講師はマンドリン・西山みき ギター・ロベルト=メランゴラ、です。
ご希望の方がいましたら是非、お知らせ下さい! 勿論、日本語で指導・通訳いたします!

Un Campus Estivo di Mandolino e Chitarra da giovedì 2 a domenica 5 luglio 2015 presso Centro Tabor a Gaiato di Pavullo. Il costo del Campus è €210 in tutto(compreso il soggiorno),è aperto a chiunque sia interessato!!(può portare anche la famiglia) Durante il campus si svolgeranno lezioni individuali e d'insieme,e il concerto finale.Sarà un'occasione unica per stare insieme condividendo la musica e la vacanza con la famiglia. Docente di mandolino Miki Nishiyama,chitarra Roberto Melangola. Aspetto numerosi!!!!!



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